~串本町 上棟式K様邸~と上棟式の由来
先日、串本町にて上棟式を迎える事ができました。
4月とは思えない暑さの中、無事、棟が上がりました。
お家の守り神さまにお供えをし
家の四隅に 酒・塩・米を撒いてお清めをします。
屋根ができるまで 現場では 日影がほぼありません。
水分補給をこまめにしながら、手際よく進めていきます。
完成すると隠れてしまう部分。
しっかり丁寧に造り上げていきます。
上棟日。
おめでとうございます。
お客様のお気遣いに感謝いたします。
マメ知識 ~上棟式とは?~
工事の安全と完成、家内繁栄を祈る儀式です。
上棟式では「おかめさん」が飾られた御幣。
見た事ありませんか?
なぜ「おかめさん」が飾られているのか?
これには 理由があります。
鎌倉時代に腕のいい有名な棟梁がいました。
京都の千本釈迦堂の寺を建立するあたり、
棟梁は誤って4本の柱の1本を誤って短く切り落としてしまいます。
どうにもできない状況を救ってくれたのが
妻のおかめさんでした。
おかめさんの知恵のおかげで
どっしりと安定感をもった骨組みが出来上がります。
おかめさんは夫の棟梁の成功を祈り
「苦難が解けて工事が進展するならば私の命は惜しみません。」
と仏様に誓願をかけたため、約束通り、自らの命を絶ちました。
棟梁は 悲しみ、亡き妻のおかめをイメージした福面を飾り
妻の冥福と本堂の無事完成を永久に誓ったと伝えられています。
今でも 上棟式には おかめさんを付けた御幣は
棟梁を救った妻のおかめさんから由来したものです。
おかめさんには
工事の無事、女徳、良縁、子授け、夫婦円満などに功徳が大きいとされ、
工事が完成してからも家の守り神として棟木に奉ります。
昔からの習わしには想いや願いが込められた物語。
日本昔ばなしでも この話を見る事ができますよ。