価格が高くても空気環境は同じ?
「家を建ちたい!!」って考えだした時、
「きれいな空気環境の家を。」って考える方は かなり少ないです。
PM2.5、光化学スモッグ、ダイオキシン、黄砂など
外からの大気汚染を気にするように
室内の空気汚染の事を言う方は あまりいません。
言いかえれば そこを気にしている人も少ないという事なのかもしれません。
残念ながら、日本の住宅の空気環境は
安いと言われる1,000万円台の家も 高いと言われる3,000万円台の家も
空気環境は ほぼ同じです。
理由は 内装材に使われている素材が ほぼ同じだから。
室内の空気汚染の代表格にホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどがあります。
これらを揮発性有機化合物(VOC) と言います。
このVOCは 新建材やベニア、ビニールクロス、塗料、防臭加工などにも使われています。
国で定められる基準「※F★★★★(フォースター)だから大丈夫ですよ。」
みたいに言われていますが、実は大丈夫じゃありません。
※ホルムアルデヒドの発散速度が一番低いもの
室内温度によっては 国の基準をオーバーする事もあるんです。
24時間換気が義務付けられましたが、
出し続けるVOCを全て外へ出すのは難しい。
普段、生活しているだけで肺からVOCを取り込み事になります。
厄介なのが 大人よりも子供の方が影響が出やすいって事です。
そこにきて 高気密高断熱の家が増えてきています。
住宅の性能が高いほど 気密も高い。
そんな状況で 消臭剤や芳香剤や防虫剤など
新たなVOCが加わっていく生活が当たり前となっています。
体にVOCを溜め続けるとどうなるのか?
代表的な症状でいえば
鼻炎や咳、頭痛、吐き気、喘息、中枢神経障害、発がん性などです。
では、VOCの量はどうしたら、わかるのか?
専門の方に調べてもらう方法もありますが、ほとんどの場合はニオイでわかります。
玄関に入った時の新築独特のニオイもそうですね。
ですが、環境によっては 気づきにくくなっているようです。
もみの木の家では 住んでいる方からこんな事をよく言われます。
「家具屋さんでは ニオイが気にならなかったのに
家に持って帰ったら、ニオイがヤバかった!!なんで?」と。
理由は簡単です。もみの木の家の環境はVOCが極端に少ないからになります。
だから、気づくことができたのでしょう。
気づけるから、換気したり対処ができるようになります。
家具はまだ買替ができますが、家はそう簡単にはいきません。
大切な家族と暮らす家。
予算だけで内装材を選ぶ風習は いい加減やめた方がよさそうです。
住み始めてから 体調不良になったら
価格は安く抑えられても 医療費や生活にも影響が出たら・・・
こっちの時間を過ごす方がもったいないですね。