相見積もりのデメリット。
どの業界にもある「相見積もり」。
同じ商品であれば どこで買っても同じ商品。
だったら「安い方がいいよね!」って事で
「相見積もり」してもらうのは分かります。
・・・が、この「相見積もり」。
何でか分かりませんが 建築業界にもあります。
「何が違うの?」という事ですが
「同じ商品」ではないよ。って事です。
何だったら、会社によって使用部材・工事内容まで違います。
例えるなら、料理。
誰が作るかによって味は変わるよ。って事です。
以前こんな事ありました。
建物 築30年以上。
外壁張替~水廻りや内装工事まで。
お客様の予算は1000万円。
「予算内で、できる範囲で良い様にリフォームして欲しい。」
とのご依頼でした。
そして予算内で見積書を作成します。
「予算内でここまでしてくれんだったら・・・。」という事で
喜んでいただきOKをもらいます。
・・・が、数日後、電話が入ります。
「見積書はもう1社はとってもらった方がいいよ。」
と知人に言われたそうで、工事はもう少し待って欲しいという事でした。
そして、もう1社(A社)の見積書をみると
差額は なんと約400万円以上!!安い!!
もう、 お客様はカンカンです。
「今回は他社でやる事にします。」と断りの挨拶。
ものすごく丁寧なお方です。
わざわざ来てくれて「感謝。」です。
それでもって こんな一言を。
「他社はこんなにも安いで~。見てみい。」
と見積書を見せてくれます。またまた「感謝」です。
そして 見てみるとビックリ!!
入ってない項目はいろいろ。仕様もいろいろ。。。違います。
おかげで400万円以上の差額の理由がよく分かりました。
なんなら、その工事項目を入れると・・・A社の方が高くなっていた事でしょう。
どちらを選ぶかはお客様次第です。
「400万円以上の価格の違い」だけはお伝えさせていただき
「間違っているといけないのでA社さんにももう一度確認してくださいね。」
とお伝えしたところ
「えっ?」「えっ?」となり、
そのA社さんに確認したところ、依頼していた内容の工事とは違ったようです。
どうやら、「弊社の工事内容と同じで見積もりで。」と依頼したところ
「できるだけ安くして!!」のお客様の言葉を大切に
A社さんは「安さ重視」の見積書を作成されたようです。
A社が悪いわけではありません。
お客様の要望に・・・って考えが今回は違っただけです。
今回はご丁寧なお客様のおかげで 色々と勉強になりました。
それまで 修繕など何回がお付き合いがあったのが よかったのかと。
「相見積もり」は「信用していない。」って事なので
弊社では「相見積もり」は行っておりません。
苦手なんです。
信用されてないって言われているようで。
今回の事は
新築でもリフォームでも よくある話です。
違う商品を安さで競い合う。
それが 一般の方がよくされる相見積もりです。
おかしなことは おかしなことが起きるものです。