先人の知恵。
化学物質というものがなかった頃
「木」は日本人にとっていろんな使われ方をしていました。
建築物だけではなく
面白いのは食文化にも上手く利用しているところです。
冷凍技術がない時代は
魚を腐敗させない工夫として
寿司を乗せる飯台は「ヒノキ」を使っていました。
(今は・・・?)
ヒノキは強い抗菌作用があり魚の雑菌の増殖を防ぎます。
お寿司のわさびも殺菌作用による利用です。
ガリもお茶もそうです。
ただの付け合わせではなく、
合理的に殺菌や抗菌のために使われていたという事です。
お酒などは杉の木を使い
香りを付けたり、抗菌作用を利用していたりしていました。
かまぼこ板やそうめんや書物の保存箱はもみの木を使い
調湿や抗菌作用を利用していました。
化学物質というものがなかった時代は
「木の効果」を最大限利用していました。
現代は、その本来の使われ方ではなく
イメージした形だけが残っているだけのような気がします。
「木」について 知れば知るほど、恐ろしい事に気が付きます。
どんな木を使用しても
「木の家」というだけで同じような効果が謳われています。
「木の家だから・・・体にやさしい。」
「木の家だから・・・調湿します。」
その根拠は何なのか?
市場に出ている木材のほとんどは「人工(機械)乾燥」です。
高温で木の水分を強制的に抜き取ってしまうと
木の細胞は壊れて
木の化石みたいに
水分を貯めることが難しくなってしまいます。
でも・・・・
木だから体にやさしい?
でも・・・
木だから調湿する?
本来、木は
人工的に作られたものより不思議な力がある事を知っています。
ただ製造過程がどうなのか・・・が
重要になってきます。
まずは、きちんとした根拠があるのか?
を聞いてみることをお勧めします。
「木だから。。。」
「自然素材だから。。。」
という答えが返ってきたら
ちょっと危ないと思った方がいいでしょう。
もみの木内装材はフォレストバンク製になります。
根拠はもちろん説明できますが
何より住んでいる方が実証済みです。
見た目だけの「木の家」はたくさんあります。
木の本来の良さを活かした家づくり。
まずは根拠を確認してみましょう。