なぜカビが生えるのか?
「〇〇にカビが生えるから困るわぁ~!!」
なんて話は よく聞きます。
調湿できると言っていた内装材をしたのに・・・
こんな事が起きる前に
本当に効果があるのかどうかはきちんと調べておきましょう。
例えば 備長炭は 調湿効果があると言われています。
それは多孔質のため その小さな穴が開いているうちは湿気を吸ってくれるためです。
・・・が、一度穴が塞がってしますと終了です。
備長炭は 洗って煮沸して、乾燥させれば また使用できますが
壁や床なんかは そういう訳にはいきません。
つまり、調湿ではなく 吸湿って事です。
なので、いっぱいになるとカビが生えます。
それだけなら まだマシですが
家の空気の状況が 最悪な事態を迎えている事には
なかなか気づいている方は少ない。
カビが生えた!!って事は
湿度が高い状況が続いているよ。というという事。
そんな状況が続く事で カビは胞子をまき散らす事になります。
さて、これの何が問題なのか?
カビの胞子はとても軽いので 少しの風で
いろんなところに飛んでいきます。
換気システムの給気ダクト(屋内の空気を取り込む場所)内に
侵入した胞子が発芽するとダクト内もカビまみれになる。
そうなると換気システムを使う家の中は
勝手に カビの胞子を撒きちらしてくれます。
そして 家の中の食物連鎖が始まります。
カビをエサとする「ダニ」が発生します。
今度はそのダニをエサとする「ダニ」が発生します。
カビの胞子だけでなく、ダニの死骸や糞が空気中に浮遊します。
ダニが増えると 体が被害に合うため
今度はダニ退治だといって殺虫剤を散布します。
すると その防虫剤も空気中に浮遊する事になります。
喘息やアレルギー、アトピー性皮膚炎の症状が出たり
大人はよくわからない体調不良になったりします。
小さなカビがもたらす最悪な結果です。
病院へ通っていても これでは本末転倒です。
調湿効果といっても いろいろです。
どの素材を 何の目的のためにどういう考えで使用するかは
事前に聞かれておくことをお勧めします。