「室温規制」って何?
ドイツやイギリスといった諸外国では
最低室温18~23℃と法令で規定されています。
室温が18度以上に保てない賃貸住宅には
改修・閉鎖・解体といった厳しい命令を下すことができるそうです。
その他、寒い家に住んでいる場合
保険料が高い仕組みになっているなど
社会全体のリスクとして捉えています。
ドイツのベルリンの主な集合住宅では
築100年を超えるものが中心だそうですが
建物は人気だそうです。
建物自体は古いですが
室内はリノベーションされて快適だそうです。
こうした先進諸外国では当たり前の「室温規制」。
日本では 見当たりません。
諸外国と大きく違う点はもう1つあります。
日本では「靴を脱いで生活する」点です。
靴を履いて生活する諸外国では
床材も堅く、冷たいものを使用しています。
では 靴を脱いで生活する日本では?
現代は カラーフロアといった
堅く、冷たいものを使用する住宅が増えています。
いくら室内が温かくても
床が冷たいと人は寒く感じます。
暖かい空気は上に冷たい空気は下にたまる性質があるので
冷たい床の場合は より冷やされてしまいます。
もみの木の家では
名の通り「もみの木」の床材を使用します。
理由は素足生活をする日本文化にピッタリだからです。
素足でも冷たく感じにくく、夏でもサラッとした肌ざわりなのと
適度な弾力があるため、歩行衝撃が少なく、心地よい感触があります。
床暖房がなくてもヒヤッとする感覚がありません。
スリッパ要らずなので、足の環境にもいいですね。
「室温規制」の問題は
現代は高気密高断熱が増えてきているので
クリアできると思いますが
いくら高気密高断熱でも 足元の冷えは
床材を考えないとクリアは難しいかもしれません。
冬は床暖房という選択肢もあるかもしれませんが
肌触りや滑りやすい点は解消されません。
歩いたり、座ったり、横になったり。
小さなお子様から大人まで直接触れる床は
足元の冷えだけではなく、居心地にも大きく関係します。
自然乾燥された もみの木の床は
年月が経過するごとにいい色艶が出て長く愛用できます。
こういった自然素材の良さを取入れていくことで
日本の住宅も古き良きものには
ベルリンの建物のように人気が出てくるかもしれません。