無垢材のメリット・デメリット
木の家。
よく言われる無垢材のメリット・デメリット。
もみの木の家では
ちょっと違ったりします。
では一般的な木の家ともみの木の家の
違いとは何でしょう?
無垢材の「メリット」について
① 肌ざわり
無垢材の特徴として素足でも体温が奪われにくく
温もりを感じられるというメリットがあります。
一般的な木の家の多くは板目材を使っています。
水を通さない樽などに使われる木の取り方のため
水が濡れたりすると滑りやすく、足裏がベタベタします。
もみの木の家の場合 柾目(まさめ)材を使います。
余分な水分を飛ばす寿司桶などに使われる木の取り方のため
水が濡れても乾きやすく、
浮造り仕様のため、滑りにくく、より足裏がサラッとします。
② 調湿作用
無垢材は調湿作用があるといわれています。
ただ一般的な木の家の場合、板目が使われているため
お部屋の水分を吸放出する力は
上記①の理由のため、ほぼない、少ないと思っておいた方がいいでしょう。
もみの木の家の場合は
一般的に板目の5~10倍の調湿効果があるといわれている
柾目を床面積の2倍以上使用しています。
理由は人が体感しやすい適正量になるからです。
無垢材の「デメリット」について
① 膨張・収縮
無垢材のデメリットして
木は呼吸(調湿)するため、隙間や反りが生じやすいといわれますが
一般的に木の家に使われるのは板目。
字のとおり 「木」に「反る」と書きます。
もともと反りやすい木の取り方のためです。
もみの木の家に使われるのは柾目。
「木」に「正しい」と書きます。
字の通り 変形がしにくい木の取り方になります。
調湿効果は板目より高いのに なんか変ですね。
② 傷つきやすい
針葉樹の杉、ひのき、モミの床材などは
やわらかい木のため一般的は傷が付きやすい素材になります。
ただし、もみの木の家の床材は
柔らかい部分を削った浮造り仕様になるため
傷がつきにくく、適度な弾力がある床材になります。
③ お手入れ
一般的な木の家の場合
基本は掃除機と乾拭きになります。
理由はもう お分かりになると思います。
反る原因になるからです。
水拭きが絶対ダメなわけではありませんが、
その際は、かた~く絞ったタオルで行いましょう。
もみの木の家の場合は
基本は掃除機。
そして水拭きOKになります。
ベタベタなタオルで拭いても大丈夫な素材です。
どうして もみの木の家はこんなに違うのか?
木の特性を知り
木の材料の取り方や乾燥方法まで
こだわっているからです。
なのに家の価格。
「一般的な木の家」と「もみの木の家」。
ある会社から聞かれたので伝えると
当社の方が安かったので驚いていました。(笑)