フィトンチッドの弱点
森林浴効果で有名な「フィトンチッド」。
主に木の根や幹、葉から大気中に発散されています。
このフィトンチッドには
いろんな効果があることがわかってきています。
①消臭効果
森の中は腐敗植物や動物の死骸、糞など
本来なら悪臭がしていてもおかしくないはずが
爽やかな空気なのは
フィトンチッドがニオイを分解し、浄化作用があるためです。
②抗酸化作用
フィトンチッドには食品の腐敗を遅らせる働きがあります。
③抗菌作用
樹木にとって有害な病原菌や害虫だけを
攻撃する力があると言われています。
それ以外にも癒しやリラックス効果があると言われています。
樹木にも含まれるフィトンチッド。
樹種によっては
人にとって有益な成分ですが 弱点があります。
それは 熱に弱い ということ。
約50度以上の高温にさらされると、
有益な成分が ほとんどがなくなってしまいます。
例えば 高温で乾燥させる機械乾燥をしてしまうと
木の化石のような状態になり
上記のようなフィトンチッド(有効成分)だけでなく
水を貯めることが難しくなります。
木 本来の香りが変わります。
例えば香り成分が多い木だと
機械乾燥をすることによって 香りがより強く感じる事があります。
木を使った家ならば
フィトンチッドの恩恵があるのかというと
そうではないという事です。
市場に出回っている木材のほとんどは機械乾燥ですから。
香りだけが強く、有効成分はほとんどない可能性があります。
日本古来の建造物。
五重塔や法隆寺など。
日本の歴史の中には築1000年を超える木造建築物があります。
もちろん修繕しながらですが
どうしてこんなに持つことが可能なのか?
昔はご神木と呼ばれるような大木がたくさんあり
それを自然乾燥して使われていたからかもしれません。
一般的には木の効能の寿命は樹齢と比例すると言われているので
樹齢150年以上の木と 樹齢30~50年の木とでは
木の効能の寿命も違ってきますね。
同じ木の家。
効能が温存している。VS 効能がほぼない。
があるという事。
なので、せっかく木の家を建てるのなら
「自然乾燥」なのか「機械乾燥」なのかは
必ず確認した方がいいですね。
香りだけが強調してたり
フィトンチッドの恩恵をもらえないのはもったいないですから。
当社が扱う もみの木は
自然乾燥のため
上記のようなフィトンチッドが多く温存しています。
樹木の中でもアレルゲンが少なく、微香性のため
自然乾燥したもみの木は ほのかな香りを楽しむ事ができます。
ほのかな香りなんですが、
鼻や喉が調子が悪い時には効果的な香りでもあります。
微香性なのでニオイに敏感になりがちの時でも安心ですね。
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