安い家は本当に安い?プロは知っているコストの話。

以前、知人がこんな事を話してくれました。
「〇〇社って他の会社より
平均500万円も安いんだって!
500万円だよっ。すごいよねぇ~!」と。
私はそれを聞いて、正直
「…だから?」
※冷たい意味ではありません。(笑)
なぜなら
その500万円が
何と何を比べた500万円なのかがわからないから。
建物価格は、安くしようと思えば変えられる
例えば
耐震性は?
制震は?
断熱性能は?
防火性は?
床材は?
壁材は?
メンテナンスは?
同じ30坪の家でも
中身が違えば、価格が違うのは当たり前です。

耐震性を高めるためには、
構造計算や材料、施工にもコストがかかります。
省令準耐火構造にするにも
決められた仕様や施工が必要です。
そして、意外と大きいのが
「内装材」です。
どんな床を使うのか。
どんな壁を使うか。
ここだけでも
家一軒では大きな価格差になります。

でも、本当に見るべきなのは
最初の価格差だけでしょうか?
20年後、その家にいくらかかる?
例えば、
20年ほど経って
壁紙も古くなってきたし、
LDKの床が傷んできた。
そろそろ張り替えようか。
と なったとします。
でも、LDKだけを新しくすると
玄関や廊下、洗面所との色の違いが気になる。
そこで1階まとめて
床と壁紙を張替えることにしたとします。

既存の床や壁紙の撤去。
家具の移動。
廃材の処分。
養生をして新しい床を張ったとします。
こういった費用まで含めて
仮に現在
150~200万円
かかる工事だったとしましょう。
でも、それは「今の価格」です。
ここで忘れてはいけないのが
20年後は今より価格は上がっている可能性が高いという事。
実際、
ここ数年だけを見ても
内装材は何度も値上げされています。
サンゲツでは

2022年4月壁装材・床材などを
18~24%値上げ
さらに2022年10月
7~12%値上げ
2024年12月には
10~15%値上げ
そして2026年7月には
商品によっては18~30%程度の値上げが
実施されています。
床材もここ数年
毎年値上げが続いています。
ではシュミレーションで
仮に工事費が毎年5%ずつ上昇したら?
もし現在150万円~200万円の工事費が
毎年5%ずつ上昇したと仮定すると
20年後には
150万円 → 約398万円
200万円 → 約531万円
になります。

今、「500万円安い!」と思って選んだ家。
将来の張替え工事だけで
その差額に近い金額が必要になる可能性だってあります。
未来の価格を予測しているわけではありません。
ただ、将来の交換費用まで考えると
最初の価格差だけでは判断できない
という事です。
床は「交換するもの」or「使い続けるもの」
ここでも家づくりの考え方が変わります。
最初に安く仕上げるのか。
それとも
長く使い続けられる素材を選ぶのか。
家づくりでは
「買う時の価格」だけでなく
「住み続けるための価格」まで
見てみないとわからないことが たくさんあります。

今回は内装材を中心にお話させていただきました。
でも、実は
「建物価格だけでは見えないお金」
がまだまだあります。
次回は家のサブスクについて
くわしく書いてみようかなと思います。
最後までご覧いただき
誠にありがとうございました。


















